今日という日
9年前のこの日
今日と変わらず普通に出勤してた
そういえば
まだパート勤務だったなぁ
地震のあと
海に比較的近いけれど
高台にある勤務先周辺は
海岸近くの会社の緊急避難先になっていたらしく
大渋滞していた
中学生だった娘
小学生で部活の最中だった息子たち
危険だからと迎えの連絡網がまわるものの
混線状態で全員に連絡もいかず
それぞれに声を掛け合っていたのを覚えてる
緊急事態だと会社を閉めて
それぞれ帰途につくのだけれど
途中の川に架かる橋は
いつ津波で溢れた水が路面に達するか
というほどだった
幸い
私達家族やごく親しい人は
生活に不便があるくらいで
大した被害はなくて済んだけれど
停電でテレビもつかず携帯もつながらず
ラジオからの情報で
被害状況を想像するしかできなかった
スーパーでは何とか食糧を確保しようと
大混雑するなか
お米はあった我が家は
お味噌とお醤油といった基本の調味料と
少しの食糧だけを買った
とりあえずそれだけあれば
焼きおにぎりくらいは作れるから
余分なものなんか要らない
あの時そう思った
非日常のなか
思ったよりも冷静だった自分に
今さらながら驚いてる
日々の記憶はボンヤリしてきてるのに
意外と覚えているものですねw
振り返りというと
悲惨な嫌な光景を浮かべたり
また映像で流れたりもあるかもしれないけれど
こうして乗り切ってきた
ここまで進んできた
そういう道程に視点を向けたい
まだまだ傷の癒えない人も多いだろうけど
今こうして生きていることに感謝しつつ……
あの時、津波被害のあった場所を走って帰ります