ホントの気持ち
３月になり
高校三年生の息子が卒業を迎えました
甲子園を目指す高校球児だった息子
いろんなことがあって
入学当初から登校すらままならず
好きな野球もなかなか本腰をいれられなかった
それでも監督、コーチ、スタッフ
学校担任、父兄、チームメイトのおかげで
過ごせるようになった辺りから
私は息子の野球をしている姿を
直に見るのを諦めました
背景にはいろんな事がありました
いろんな事があったから
息子とも話をしてサポートを精一杯することに。。。
イベントや試合ごとに送られてくる
部員たちの写真や動画
その場にいけない私には
本当に本当に有難くて感謝しかないです
そんな私が
卒業という最後の節目に
どうしても助けて頂いた方達に
直接お礼を言いたくて
｢今回は行かせて欲しい｣とお願いして
了承をもらって
お別れ会に参加してきました
これまでのスライド上映の写真には
いろんな表情の息子たちがいて
この先は私の見れなかった顔だ
なんて思うと同時に
嬉し泣き、悔し泣き、満面の笑顔…
その時しか味わえないこの子達の感情を
私も間近で見たかった
そばで何もしてあげられなくて
ごめんね……と
一人ぐちゃぐちゃに泣いていました
(こういう時、マスクって便利ですねw)
そして
その後の３年生一人一人のあいさつ
それぞれに監督やコーチ、後輩へ
想いを話したあとの保護者へのメッセージ
息子の番に来た時
私の方を向いて話し始めようとするけれど
言葉に詰まったのが分かりました
ある時期から全く観に来れなくて
いろんな事情で来れないって分かってたけど
最後の試合は観にきてほしかった
泣きながら話す息子
きっとこれまで言いたくても言えなかった
でもやっぱり伝えたかった本音を
最後に頑張って伝えてくれたんだなと……
私はもう声を殺して泣くのが精一杯で
その時の息子の顔を見れませんでした
一人で支えてくれてありがとう
そう言ってくれたけど
いろんな想いを抱えつつ頑張ってくれた
そんな息子にこそ、｢ありがとう｣です
２年ぶりにお会いするママさん達も
変わらず接してくれて
ホントに、ホントに沢山の人に感謝です
たくさん泣いて泣いて泣き腫らしたこの日
実はこれでおしまいじゃなかった
自宅へ帰ると
郵便受けに息子から私宛ての手紙が！！
あぁ、そういえばお兄ちゃんの時も
卒業の時に親への手紙があったなあ……と
瞬時に思ったまでは良いんですw
あとでこっそり寝室で封をあけて
手紙を開くと…
あれこれあっても
なにくわぬ顔でご飯作ったり洗濯したりしてくれて
ありがとう
待って？w
なにくわぬ顔でって！？
褒めてるの？どうなの？と苦笑いしていたら
｢嫌な顔せず｣って事だと思うよと
彼氏さんからの解説が入りましたw
そして
やはり最後の試合は観にきてほしかった
という気持ちが綴られていました
胸の奥がチクッとして｢ごめんね｣の言葉を
何度も呟きながらまた泣いていました
でもその後には他にも
ありがとうや嬉しかったことが綴られていて
何よりも残った彼からの言葉は
｢野球やる中で母さんが一番の心の支えだったよ、ありがとう｣
でした……˚‧º·(´ฅωฅ｀)‧º·˚
心残りはお互いにあるけど
想いはちゃんと伝わってたんだ
年頃で恥ずかしいだろうに
ちゃんと本音を書いてくれてありがとう
そう思うとまたボロボロと止めどなく泣けたのは
言うまでもありません
ありがとう、ごめんなさい
この言葉をいつも言えるようにというのは
よく耳にするけれど
その先のもっと深いところにある
普段言えない胸の内を
もっと皆で素直に伝えあえたら
もっと笑顔で過ごせるんじゃないかな
息子からもらった
ありがとうや嬉しい、そして今まで胸に留めてた本音
そのお陰で
想いを伝えることの大切さと少しの自信も
もらえた気がします
これから人生の節目は
私にも貴方にも全ての人に訪れます
どうかその節目が
次へ続く道への力となるような
心のやりとりが出来る機会になりますように
